アフリカとリモートでインターン:HEC Paris(フランス)MBA 田黒さんインタビュー(MBA Lounge受講生さん)

MBA Loungeの受講生でフランスのHEC Paris Full time MBAに在籍中の田黒俊一さん(仮名)にインタビューを行いました。

(川尻)Q. 簡単な経歴を教えて頂けますか?

私はこれまで約8年間メガバンクと新規事業向けのコンサルティングの分野でキャリアを積んできました。東京で4年間法人営業を担当し、その後、メキシコでの2年間の駐在経験の際、顧客企業に出向し財務・監査プロジェクトにも関わりました。日本に帰国後、デザインコンサルティング会社に転職し、リサーチャーとして新規事業開発に携わりました。現在はHEC ParisでMBAを取得中で、ファイナンスを中心に学んでいます。

Q. MBAの一日の生活について教えてください。

Term4の現在は、比較的時間に余裕があります。平日は午前中に授業があり、コーポレートファイナンスやベンチャーキャピタルのファイナンス関連の講義を受けています。午後はLinkedInで志望業界に所属する方や、何かしら将来のキャリアに接点のありそうな方をサーチし、直接連絡をしたり、面接の準備を行なっています。LinkedInのサーチは週末も行うことがあります。

また、美術館に行ったり、カフェやレストランで友人と食事をしながら、パリでの生活を楽しむこともあります。

Q. 入学前に想像していたことと違ったと思うのはどんなところですか?

入学前は、MBAはアカデミックな学びがあると思っていましたが、実際はネットワーキングの重要性が想像以上に大きいと感じています。想像していたほど勉強はしなくても授業の単位はとれます。一方で、勉強に力を入れたい方が活用できるリソース(教授、TA(アシスタント)、参考図書、やる気のある学生を探すなど)は十分あります。

入学前にイメージはしていなかったという例を紹介します。

例えば大企業に勤めているとこんな状況があるかと思います。現在の持ち場での活躍が認められて、本部や花形の部署に所属になり、優秀な先輩の働きぶりが間近で見ることができるし、彼らは後輩のケアもおろそかにしないので、部署にいるだけで、ある種受動的なスタンスでも成長できてしまう。MBAはそんな環境ではないと思います。遊ぼうと思えば遊べるし、勉強に打ち込もうと思えば打ち込める。活用できるかどうかは自分のやる気次第かと思います。

Q. MBA以外の生活で楽しんでいることはありますか?

写真撮影が趣味なのですが、お金がないにも関わらずパリで、2000EURほどでライカのカメラを買ってしまいました。パリは歩いても、歩いても新しい景色に出会うので、歩くのが好きな方にとって楽しい街だと思います。パリは東京ほど広くない、と思います。東東京から八王子まで行くのに1時間以上かかってしまうと思うのですが、パリだと感覚値はその半分です。メトロの駅も至るところにあるので、ネットで検索して気になった店まで歩いてみる、帰りは適当な駅からメトロに乗って帰る、という楽しみ方をすることが多いです。

Q. Internshipで働いた経緯とそこでの様子を共有頂けますか?

私は友人の紹介で日本のアグリテックのスタートアップでファイナンス職のインターンをしました。日本とアフリカの二拠点で事業を行うスタートアップで1ヶ月はアフリカに滞在し、2ヶ月はパリからリモートで行いました。外部の投資家から求められる資料の作成が主な業務内容で、財務のSOP(標準業務手順)や現場のオペレーションを図式化したフローチャート、IR資料、投資家向けのピッチデッキを作る仕事を担当しました。

SOPなどのマニュアルは理想的な内容(高いレベルのコンプライアンスを求めた内容)だと現場が動きづらいものになってしまいます。スタートアップなので内部統制がとれていない中、望ましいレベルのフローを作る作業と現場を理想的なオペレーションやフローに導く作業を同時進行で進める難しさと面白さを経験しました。多くの社員にインタビューし、会社の財務情報をCFOと直接連携しながら業務を進める経験は非常に貴重でした。

Q. 印象に残っているクラスメートについて教えて頂けますか?

あるクラスメートは予習も復習もせず、授業中もスマホでサッカーのゲームをしていました。ある時、教授が少し難解な投げかけをした際に、今までゲームをしていた彼が突如手を挙げて当てられていないのに、数秒間雄弁に回答を始めたときは、自分が生きてきた世界の狭さを知りました。彼は投資銀行でトレーダーをやっていたようです。

MBAに行った方の多くがこういった状況に少なくとも数回は出くわしているのではないか、と思います。

Q. 将来のゴールについて教えてください。

引き続き海外に滞在し、日本の生活で培った精神性を保ちつつ、日本の教育で凝り固まったバイアスをなくしていきたいと考えています。

海外就職を目指す方には、高すぎる理想(MBAを活かし、非ネイティブながら現地の方、例えばアメリカ人やヨーロッパ人とコネクションや豊かなバックグラウンドもない中、台頭に就職活動競争をする、など)を掲げず、ぜひ日本人メリットを生かしながら、進みたい方法に少しずつ進んでいく、という方法もあることをシェアしたいと考えています。


本日はありがとうございました。応援しています!

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