MBA Loungeの受講生さんで先日、アイルランドのTrinity College Dublin MBAを卒業され第二のキャリアへ進む井野田裕樹(仮)さんにインタビューをさせて頂きました。
Q:簡単な経歴を教えて頂けますか?
新卒で総合商社に入社し、主に経理畑を歩んでいます。海外駐在を2回経験し、アイルランド駐在中にTrinity College DublinのMBAプログラムをPart timeで受講しました。昨年から1年間の休職を取り2024年11月から復職しています。
Q: Trinityを選んだ理由を教えてください。
直近の海外駐在がアイルランドで、海外子会社をゼロから作り上げる業務(営業以外全て)がアサインされました。
初めての経験となる人材採用活動に従事するも、雇用した従業員が定着せず、自分の至らなさを痛感し、会社経営、特に人事をアカデミックに学びたいと思うようになりました。駐在員としての業務を最優先としつつも、業務との両立も模索し、会社から最も近かったTrinityに単願しました。
Q:MBAの一日の生活について教えてください。
授業は毎週月曜と火曜の業後(18時〜21時)と、隔週の土曜日の朝から夕方までです。グループプロジェクトがあると、ほぼ毎日Meetingがあります。
私は2年間でそれぞれ6カ月から9カ月間のプロジェクトが2つありました。1つは企業の付加価値向上支援をするプロジェクトで、もう1つはスタートアップ企業支援のプロジェクトでした。
授業の予習は、毎週土日に纏めて実施していました。授業がある日は、昼食休憩時に講義資料をざっと見直していました。授業の復習は帰宅後(22時〜24時)に行い、試験前には全講義資料を再度見直しという感じです。休職中は、毎日大学の図書館に籠り参考文献を読み漁りました。
Q:入学前に想像していたことと違ったと思うのはどんなところですか?
当初、クラスメイト皆がドライに個人主義を貫いて勉学に勤しむものと思い込んでいましたが、グループワークや日々の情報交換含め、皆で助け合う姿勢が強かったです。また、年齢関係なく(自身にリミットを設けず)、大学院に通学するクラスメイトを見て、大いに刺激を受けたと同時に、自身の人生観も変わりました。
Q:MBA以外の生活で楽しんだことはどんなことですか?
夏季休暇中にはゴルフ・フルマラソン、冬季休暇中にはスキーを楽しみました。
また、休職中は時間にゆとりが出来たので、初めてピアノを習い始め、前回の駐在時に通っていたフランス語学校にも再度入学しました。
さらに、Dublinで開催された日本語検定試験の試験官を務める機会にも恵まれました。
Q:クラスメートはどのような構成でしたか?
Part timeでは全部で約50人(Full timeも50人ほど)です。アイルランド人が約40%、イギリス人が約20%、その他、インド、トルコ、メキシコ、エジプト、南アフリカ、ウクライナ、ブラジル、中国などから1人から2人。日本人は私1人でした。
平均年齢は38歳で、30代半ばから50代半ばまで幅広かったです。
Q:印象に残っているクラスメートについて教えて頂けますか?
ウクライナ出身のクラスメイトが印象に残っています。
彼はEntrepreneurとして、IT事業が盛んなアイルランドで会社を興していました。授業中の発言も積極的で、時にAggressiveに映る場面もありましたが、祖国を離れ、確かな野心を抱き異国の地で会社を興す、そのVitalityに驚きました。
グループワークやプレゼンテーションの課題でも必要に応じてアドバイスをくれて本当に助かりました。一人で頑張ろうとする必要はない、みんなで頑張るんだ、ということを実感し、精神的にとても救われました。
Q:将来の目標を教えてください。
漠然としていますが、会社名に頼らず・縛られず、世界中どこででもSurviveできる人間になりたいです。