MBA受験で合否に関わる最も重要なイベントの一つがMBA出願インタビュー(出願面接)です。
ビジネススクールのアドミニは、出願インタビューを通じてMBA受験生の雰囲気、情熱、考え方、表情、話し方、英語力、その他もろもろ書類では確認できない多くの情報を入手しようとします。
それゆえに、MBA受験において出願インタビューは、受験生の印象を180度覆すだけのインパクトがあるといっても過言ではありません。
MBAの出願インタビューが行われる時間は、ビジネススクールによって20分~50程度でありますが、MBA Loungeの出願対策コースの受講生さんは、この出願インタビュー対策を数か月かけて行うケースも多々あります。
とはいうものの、この記事を読んでいる方々の中には、出願インタビュー対策で数か月の時間を取るどころか、「いやいや、インタビューは今週だよ」などと言う人もいらっしゃるかもしれません。
そこで今回は、日本人MBA受験生向けに、「MBA出願インタビュー対策。面接当日でもできるプチ対策4つ」をご紹介します。
MBA出願インタビューでは、最初に双方による自己紹介があります。最初にインタビュアーの方々も役職と名前ぐらいは伝えてくれるはずです。
その名前をサラッと聞き流しては絶対にいけません。忘れないようにしっかりと相手の名前をメモしておいて、インタビュー中に、要所要所で名前を交えて話をするのがとても重要です。
例えば、
Thank you very much, Ms. Staggs
That’s a good question, Professor Gambleなど。
会話の至る所で相手の名前を挟み込むと、あなたの印象は大きくプラスに働きます。
日本の文化的には、会話で相手の名前を要所で挟み込むようなことはあまりないので仕方がないところもありますが、これを意識できていない日本人MBA受験生さんがとても多いです。
逆の立場になって少し想像してみてください。
最初にサラッと伝えた名前を聞き漏らさず相手が覚えていてくれて、話をするときに要所要所で、Let me see, Takeshi. とか、It was nice taking to you, Mayumi.などと話しかけてくれたら、一気に相手に親しみを感じますよね。
相手の名前を呼ぶ。
単純ですがとても効果のある対策の一つです。
MBA出願インタビューで注意するべき点は、あなたがインタビューアーの話を聞いているときの態度です。
日本人MBA受験者の多くは、自分が話しているときの表情やジェスチャーなどの方に意識しがちです。もちろん、そこも重要ですが、あなたの雰囲気、表情、そして人柄を見るのにビジネススクールの担当者が注目しているのは「あなたが話を聞いているときの態度」です。
相手の話を聞きながら、「うんうん」と頷いたり、相手のちょっとした話にリアクションを取ったり、その人の印象を大きく印象づけるのが、相手の話を聞いているときの態度です。
特にビジネススクール側からしてみれば、「自分の話をどれだけ理解しているのか。」「どれだけ興味を持ちながら聞いてくれているのか。」と言うところに大変な関心を持ちます。
例えばですが、自分が一生懸命話をしているときに、相手があくびをしたり、ずっと下を向いていたり、水を飲んでいるのを想像してみてください。
そのような相手に対して好印象を持つことは決してはありません。当たり前ですよね。
しかしながら、自分の回答が終わってホッとすると、無意識のうちにこのような少し失礼な態度をとってしまう日本人MBA受験生の人も多いのも事実です。
相手が話している時こそ、自分が見られているんだ、ということを意識してMBAの出願インタビューに臨むようにしましょう。
「出願インタビューの服装はどうするべきですか?」
MBA Lounge の受講生さんからよく頂く質問です。
Tシャツや、タンクトップなどは、少しカジュアルすぎると思いますので避けた方が良いでしょう。一般的には、襟のあるワイシャツ位で大きな問題はありません。スーツを着たり、ネクタイをキッチリと締めたり必要は無いでしょう、というのが正直なところです。
スーツ・ネクタイの服装で少しフォーマルすぎると思うビジネススクールもあると思います。「そんなにフォーマルな服を着なくてもいいのに。」と相手に思われるかもしれませんが、それだけフォーマルな服装をすれば、それだけ出願インタビューを大事に思ってくれているという表れにもなります。
フォーマルすぎる服装にしてマイナスの印象になる事はありませんし、自分とのインタビューをこれほど大切に思ってくれることに嫌な気になる人はいません。
迷ったらスーツ。
これで問題ありません。
MBA出願インタビューは、対面の場合もありますが、多くはZoomやSkypeによるオンラインインタビューになります。
その際、多くの場合は自宅から出願インタビューを行うことになると思います。そこで重要になってくるのが、ビデオ内の背景をどのように設定するのかです。
多くの人は、Zoomなどの機能を使って背景をどのかの国の風景画像や、綺麗な部屋のインテリア画像にしてしまうのですが、私個人的には、それはどうかなと思う時があります。
出願インタビューでは、ビジネススクールにあなたがどんな人物か知ってもらうための絶好の、そして最後の機会になります。
普段自分が生活している部屋の背景をそのまま開示することで、あなたがどんな人物か、視覚で相手に伝えることが可能です。
この機会を利用して、例えば、
音楽が趣味なら背景にギターを置いておく、
過去に表彰歴があるなら、後ろの壁に複数の賞状やトロフィーを飾っておく、
など、間接的に自分の魅力を伝える大きなチャンスです。
これを別画像で背景を隠してしまうのは、とてももったいないことだと思います。もちろん人によっては、背景を人に見られたくない事情があると思いますので、それはそれで問題はありません。
もし背景を使って視覚で自分をアピールすることができるようであれば、わざわざ背景を隠すようなことはせずに、この機会を利用して何かアピールことができないか考えてみることが重要です。
MBA出願インタビューは、MBA受験の合否を決める大変重要なイベントです。ここで、本当の自分をしっかりとアピールできなければ、数ヶ月かけてきたMBA受験が無駄になってしまいます。そんなことが無いように、普段からMBA出願インタビュー対策を行っておきたいところですが、当日でも相手の印象を大きく変えるプチ対策が4つあります。
1.要所で相手の名前を呼ぶ
2.聞く姿勢に気をつける
3.服装はスーツ
4.背景を工夫する
もちろん、インタビューで話す内容が最重要であることは間違いありません。
でも、このようなちょっとした工夫をすることで、合格の可能性を少しでも上げることができるはずです。