「先日、某ビジネススクールのマーケティングのサンプル講義に参加したら1990年のケースを使っていてガッカリしました。」
MBA Loungeの受講生さんからこんな話がありました。
スクールで扱うケースは古くてはダメなのか?
常に最新の方がいいのか?
変化し続ける社会でMBA知識は10年後も役立つのか?
今回はこれに関して回答します。
これを最後まで読む人と読まない人とでは、10年後大きな差がでるかもしれません。
ビジネススクールで学んだことを、100%そのまま活用しようとしているようでは、MBAの知識を役に立てるのは難しいです。
モノゴトは全て「抽象化」して考えることができなければいけません。
例えば、テック系の強い某トップスクールに入学したMBA Loungeの元受講生さんは、最近「Cryptocurrency(暗号通貨)」の講義を取ったそうです。その講義では、Cryptocurrencyが始まった歴史や仕組みについて学んだりするのですが、誤解を恐れずに言うと、それ自体が重要なのではありません。
この講義で身に付けるべきものは、「新しいアイデアをビジネスの現場で実用化するスキル」です。
そう考えると、必ずしもCryptocurrencyの講義ではなくても極端な話、「保険ビジネスの歴史講義」でも「株式の歴史」でも何だっていいんです。
私がMBA留学していたときは、当時最新のケースだったGoogleがYoutubeを買収した戦略について学びました。当時Youtubeは設立からたったの18ヵ月のベンチャーでした。
ここから、「今後のトレンドを見る目」や「ベンチャー企業買収手法」「交渉技術」「企業ポートフォーリオ」など、今でも学べることは沢山あります。
このブログ記事もMBA留学者向けの配信ですが、MBAを抽象化して考えれば、転職、就職、結婚、キャリアなど様々な分野で応用できると思っています。
このように、モノゴトを抽象化して考えれば、MBAのケースが古くても学べるし、10年後でも役だつ考え方を身に付けることができると思います。