海外と日本の大学・大学院で決定的に違うところは、海外の大学・大学院では自分の意見をアウトプットする機会が非常に多いことです。

一般的に日本の大学では、教授が講義で話したことをしっかりと記憶して、それを期末試験で正確に解答して、高い点数を獲得するというかたち。

一方で、海外の多くの大学、特に大学院レベルになると、教授が講義で話した内容を自分なりに解釈し、それをレポートやプレゼンテーションというかたちで、自分の意見としてアウトプットする機会を求められるケースが多いです。

日本人学生が最も苦手としている分野

自分の意見をレポートやプレゼンテーションでアウトプットするという行為は、日本人学生が最も苦手としている分野といえます。

なぜなら、現在の日本の教育システムでは、アウトプットする機会を十分に与えられてきていないからです。レポートやプレゼンテーションなどで、自分の意見を主張するチャンスがないんです。

自分で理解してインプットしたものを再度自分なりにまとめて資料なりでまとめてアウトプットするのは理解力が全く違います。

読書で得られる知識は何％か？

皆さんは読書が好きですか。

読書好きの方なら、週1冊のペースで年間に50冊を超える本を読む人もいるかもしれません。でも、1冊の本を読み終わった直後、あなたはその本の内容どのくらい覚えているでしょうか？

読んだ本の内容を深く理解して、自分のものにできるのは「読んだ内容」の10%程度と言われています。講義やセミナーなどで「聴いた内容」は全体の20%程度と言われています。

案外低いですよね。。。

アウトプットの有効性

それでは読書や講義での理解度を上げるにはどうするのが良いのでしょうか？
方法としては２つあります。

１つ目は、同じ本を繰り返し読んだり、同じ講義を何回も聞いたりと、繰り返し繰り返しやることです。大学受験の時に、英単語帳を何回も繰り返して覚えるのと一緒ですね。

２つ目は、読んだ内容、聴いた内容を自分でまとめて、自分の言葉で相手に伝えること、つまりアウトプットするという方法です。

アウトプットするためには、その内容を自分が納得するまでしっかりと理解をしなければいけません。そして、それを資料などにまとめて、相手に伝える際に用いるキーワードや伝える順番などを考えていく必要があります。そのようなプロセスを経ることでそれ自体が、内容の理解度をさらに高めることができるようになります。

ですので、もし皆さんがMBA留学など含めたビジネスの分野で大学院留学をしたいのであれば、自分で読んだ本の内容を人に伝える訓練をしておくことが重要になります。

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