国別・地域別MBA留学の特徴:シンガポール、中国、香港編

MBA留学を決心したら次にやることは、きっとスクール選びでしょう。

MBAランキングや大学の知名度で選んだり、自分の好きな教授が在籍する大学を選んだり、その選定は様々だと思います。

中には、どこのスクールにすればいいのか、何からどう調べればいいのかよく分からない、という方もいらっしゃいます。

そのような場合は、まずは国別・地域別のMBAの特徴を掴んで、徐々にスクールレベルまで絞り込んでいくことがおススメです。

シンガポール

・ASEANなどアジア全体をカバーしたビジネスを学ぶ
東南アジアなどを中心に今後更なる経済の成長が期待されるASEAN諸国に関連したビジネスを学ぶ機会が多いのが特徴です。イギリスの高等教育審査機関であるQSのレポートによれば、欧米でMBAを取得した人たちの多くが、アジアに次のキャリアを求めて移動していることが分かります。MBAプログラムをシンガポールで学ぶことで、在学中にアジアでの強いネットワークや地盤を築いておくこともでき、現地就職での可能性もより高くなるでしょう。

・学費が高額すぎない
欧米のトップスクールでは、学費だけで日本円で1,000万円を超えるところも多いですが、シンガポールのビジネススクールでは、同じトップ校でありながら、他の国や地域に比べ学費が高すぎないのも特徴です。

例えば、2020年12月時点で、シンガポール国立大学(NUS)、ナンヤン理工大学(NTU)、シンガポール経営大学(SMU)のMBAプログラムの学費は、それぞれ68,000シンガポールドル(約550万円)、62,000シンガポールドル(約500万円)、63,000シンガポールドル(約510万円)です。その他の出願書類で高いパフォーマンスを示すことができれば、更に奨学金が獲得できる可能性もあります。

中国

・中国と欧米ビジネスをバランスよく学ぶ
中国のビジネススクールでは、中国企業のケーススタディも多く、中国でのビジネスについて深く学ぶことができます。クラスメートの中にも、中国でのビジネス経験がある人も多く、深い中国関連ビジネスを学ぶことを期待できます。

一方で、欧米のスクールと提携したプログラムがあります。例えば、上海の復旦大学のIMBAプログラムは、アメリカのマサチューセッツ工科大学(MIT)の Sloan School of Managementとの提携プログラムとなり、Sloan School of ManagementのCertificateも同時に取得することが可能です。同済大学はイギリスのマンチェスター大学とのダブルディグリープログラムもあり、欧米と中国の両側面からビジネスを学ぶことが可能です。

・1年から2年のプログラムなど期間は様々
中国のビジネススクールは、1年強から最長2年のプログラムまで様々です。北京のCKGSBは14ヶ月、上海のCEIBSは18ヵ月のプログラム(条件を満たせば12ヶ月で修了することも可能)です。復旦大学、上海交通大学、同済大学などのビジネススクールは2年のプログラムです。

香港

・シンセンと香港のビジネスを深く学ぶ
香港は地理的に中国南部のシンセンに近くシンセンと香港ビジネスを深く学ぶことができる環境が整っていると言えるでしょう。
シンセンは、経済特区に指定された都市であることから、ファーウェイ、テンセント、BYD、ZTE、DJI、伝音科技など、中国のハイテク企業の本社が多く所在しています。アジアのシリコンバレーとも呼ばれ、特にアジアのハイテクビジネスに興味がある人は、香港のビジネススクールで学ぶメリットはとても大きいはずです。

・スクールの強みがそれぞれ特徴的
香港の主要スクールにはそれぞれ特徴があり、自分のキャリアゴールが明確であればぴったりのスクールが見つけやすいはずです。香港大学(HKU)は、約14ヶ月の履修期間のうち約半分をニューヨーク(コロンビア大学)、ロンドン(ロンドン・ビジネススクール)、上海(復旦大学)、香港(香港大学)のいずれかで学ぶことができるプログラムになっています。
香港中文大学(CUHK)は、起業学(アントレプレナーシップ)に定評があり、シンセンの投資家へビジネスプランを発表する機会などもあります。香港科技大学(HKUST)は、テクノロジーに強く、かつ国際色豊かなクラスメートが多く在籍するのが特徴です。

また、香港内では広東語が主流ですが、上述の3校ともに、MBA学生に対しても北京語(マンダリン)の習得を推奨しています。

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