シンガポール国立大学(NUS)でMBA履修中のMBA Lounge受講生さんの大場優さんを訪問しました。
大場さんは卒業後シンガポールに残り、NUS Enterpriseというスタートアップ支援をするシンガポール国立大学(NUS)の機関で働くことになります。
今回は、そんな大場さんにインタビューをさせて頂きました。
(川尻)大場さんの簡単な経歴を教えてください。
(大場さん)京都大学経済学部卒業後、トヨタ自動車にてプロジェクトマネージャーとして東南アジアのマーケットを担当しておりました。
2021年8月に退職して、現在シンガポール国立大学(NUS)のFull time MBAプログラムに在籍しています。まもなく卒業して、そのままシンガポールで就職予定です。
(川尻)MBAを目指すことになったきっかけを教えて頂けますか?
(大場さん)大きく2点あります。1点目は自分のやりたいことを追求したかったこと、2点目は、ビジネスの力を付けたかったということです。
当初より私は「キャリア教育」や「スタートアップ支援」に興味を持っておりましたが、本当に自分がやりたいことはこれなのか、を見極めに行くという気持ちがありました。
(川尻)シンガポール国立大学(NUS)MBAではどんな生活をしていましたか?
(大場さん)授業の他、インターンシップと起業準備を進めておりました。インターンシップでは今まで自分が携わってきた製造業以外の業界や業種を意識してスタートアップなどを中心に参加しておりました。インターンシップは4、5件経験し、自分の事業を進めるためにビジネスコンペティションに参加したり、マーケットのユーズなどを試しておりました。
NUS MBAでのすべての活動が自分の事業であるキャリア教育やスタートアップ支援に繋がることを意識して活動していました。起業する人が多いイスラエルにも3週間の短期留学をしました。
(川尻)NUS MBAの生活の中で一番エキサイティングだったことは何ですか?
(大場さん)自分の事業を形にしていくということです。シンガポールに来て自分のやりたいことを色々なところで話していると、周りからサポートの声がかかるということもありました。良く分からないけれども、とりあえず走ってみるということが大切だと感じました。
(川尻)逆にNUS MBAでもっとやっておけばよかったと思っていることは何ですか?
(大場さん)東南アジアのケースをもう少し研究、分析すればよかったかな、と感じています。例えば、授業で習うことをベースに前の会社であるトヨタ自動車の財務諸表を分析してみる、など一歩踏み込んだ分析をしておけばよかったと思います。
(川尻)大場さんは卒業後、シンガポールで現地就職されるとのことですが、その経緯について教えて頂けますか?
(大場さん)起業一本でいくことも考えていましたが、足元のキャッシュがないということもあり現地採用で自分の力をつけることも必要だと感じていました。そんな中、NUS Enterpriseというスタートアップ支援をするシンガポール国立大学(NUS)の機関で働くチャンスを見つけ、それを手にすることができました。日本担当としてスタートアップ、エコシステムを作っていくことになります。
これは自分の事業との親和性もあるのと同時に、同機関に日本人がいないということから、役に立てるのではないかと思ったのもキッカケです。
(川尻)最後に、今後の目標について教えて頂けますか?
(大場さん)短期的には、NUS Enterpriseにて日本とシンガポールのスタートアップを支援することでしっかりと貢献をしていきたいと思っています。その中で、自分の中に知見や人脈を構築していき、自分のビジネスに入り込んでいき、日本や東南アジアを中心に展開していきたいです。
(川尻)大場さんならきっと実現できると思います。是非がんばってくださいね。今日はどうもありがとうございました。