MBA留学の相談会を実施していると、参加者の方からよく頂くコメントがあります。
「輝かしい学歴や職歴の方が、羨ましく思います。それに比べて私なんて凡人で、キャリア戦略をどう立てていいのか、、、、」
でも、世の中の人の95%は凡人です。
そして、その凡人の代表格が私、川尻です。
私はプロフィールでも言っていますが、「子供の頃から、勉強普通、スポーツ普通、顔普通。」
凡人中の凡人。
色々とやっているので、一つ位人よりも飛び抜けたモノがあってもバチは当たらないんじゃないかと思うんですが、笑っちゃうことほど昔しから何をやっても全てが「普通の成績」に収まる凡人です。
そんな凡人代表私から、「人生詰まないためのキャリア戦略:凡人のあなたに捧げる。」をお伝えします。
凡人のキャリア戦略とは、物事を10年単位で考えると言うことです。
10年間は、とにかく一つのことだけに集中してその分野で突き抜けられるように頑張るキャリア戦略です。
あなたがもし自分は凡人だと思っているのであれば、決して一度に2つ以上のことをやってはいけません。一度に2つ以上のことをやってもいいのは、残り5%の天才のみです。
私の場合でいいますと、
10代は語学を習得することだけに集中しました。
20代はサラリーマン生活を極めました。
30代は起業することだけに集中しました。
ひとつずつ、この凡人のキャリア戦略を説明しましょう、、、、
【10代】
中学、高校時代は、英語科目は比較的得意な方で、高校卒業後、アメリカの大学へ行きました。
とにかく英語がペラペラになれば賢そうに見えるから。当時はキャリア戦略云々は全く考えていませんでした。
ただ、それだけのことを考えて10代は英語学習のみに集中しました。
【20代】
大学を卒業して20代は、サラリーマン生活を突き詰めました。
大学では英語さえできればいい、と思っていたので、ビジネスや会社というものは全く分かりませんでした。
最初のキャリアは、資材を調達するいわゆる資材本部でした。
今でも覚えていますが、「仕入れ価格を下げることで販売価格下げる」という議題で戦略会議をしていた時に、上司に「販売価格を下げたら、売り上げも減るのになぜ販売価格を下げるのでしょうか?」と質問したほどです
そんなこんなでいろいろありましたしたが、それでも20代は資材調達担当者として、でフィンランド、スウェーデン、オーストリア、フランス、カナダ、アメリカ、インドネシア、中国など様々な地域を訪問して国際経験を積むことができました。
ここで重要なことは、これができたのは10代に英語学習に集中していて人よりも得意だったからです。
もちろん20代になっても英語学習は続けていましたが、仕事が忙しくて10代の時ほど完全に英語に集中できませんでした。英語学習は続けながら10代のベースがあったからこそ惰性で20代は英語も維持することができたんだと思います。
【30代】
30代は自分のビジネスを立ち上げることをとことん突きつめました。
ビジネスはゼロからどのように作るのか、ビジネスプランはどのように立てて、利益が出る仕組み作りをするのか、など。
MBA留学と実際にビジネスを立ち上げてみることで、少しずつではありますが、起業するとはどういうことなのか、は分かってきました。
もちろん30代も英語学習やサラリーマンとしての習得は続けてきました。30代となり仕事も更に忙しくなってきましたが、10代で英語、20代でビジネススキル習得に集中してきましたので、これらに集中的に再び時間を取ることなく、30代にやりたいことに集中することができたんだと思います。
このように凡人は、10年単位で一つのことをとことん突き詰めるべきだと思います。あれもこれもと手を出すと上手く行かないのではないのかな、と思います。
天才であれば一度に複数のことを行い、しかも人並み以上の結果を出すことができると思います。もしあなたが天才であればそうした方が時間も短縮できていいでしょう。
しかしながら、私のような凡人であれば一度にたくさんのことをやっても、全て中途半端に終わってしまう可能性が高いです。
そうであれば、一定期間一つのことだけに集中して、それを突き詰めた後に、次のステップに行くのがいいと思います。