MBAに役立つ。留学前に読んでおきたい書籍 厳選4冊

MBA留学相談会でよく聞かれる質問の一つに、

「MBAに役立つ本を紹介してください。」

があります。

MBA留学が決定してホッとするのもつかの間、次にやるべきことは、ハイレベルと思われるビジネスを学びに行くにあたって、事前準備ですね。
そこで今回は、MBAに役立つ留学前に読んでおきたい本を厳選して4冊ご紹介します。

イノベーションのジレンマ


(イノベーションのジレンマ(原題:The Innovator’s Dilemma)、著:クレイトン・クリステンセン、監修:玉田 俊平太、訳:伊豆原 弓、翔泳社)

企業経営界の巨匠とも言えるのが、ハーバードビジネススクールのクレイトン・クリステンセン教授です。彼が1997年に提唱した「イノベーションのジレンマ」は、世界中のビジネススクールで学ぶべき必須トピックとなります。MBAで必ず出てくるトピックであれば、その元となった本書はMBA前に必ず読んでおきたいところです。

イノベーションのジレンマやクリステンセン教授については何も知らないと言うのはMBAの学生として恥ずかしいことかもしれませんよ。

本書を読んで基本的な理論の概要をつかみ、MBA講義では、この本で得た知識をもとにディスカッションに参加すれば、イノベーションや企業経営の講義を意義のあるものにすることができるはずです。

コトラーのマーケティング4.0


(コトラーのマーケティング4.0:スマートフォン時代の究極法則(原題:MARKETING 4.0 Moving from Traditional to Digital)、著:フィリップ・コトラー他、監訳:恩蔵 直人、訳:藤井 清美、朝日新聞出版)

クレイトン・クリステンセン教授と並んで、カリスマ的な教授がマーケティング界におります。フィリップ・コトラー教授です。マーケティングの講義でコトラー教授の名前が出てこないと言う事はまずありません。コトラー教授の「マーケティング4.0」を読めば、これまでマーケティングがどのように変化してきたかを知ることができます。

数々のビジネス分野の中でも、マーケティングは時代の共に変化するスピードは著しいものです。本書を事前に読んでおけば、マーケティングの基礎知識としてMBAのディスカッションに大いに役に立つはずです。

ジョブ理論


(ジョブ理論:イノベーションを予測可能にする消費のメカニズム(原題:COMPETING AGAINST LUCK The story of Innovation and Customer Choice)、著:クレイトン・クリステンセン他、訳:依田 光江、フランク・フォーリー社)

クリステンセン教授の比較的新しい著書で、MBAにもとても有効なのかこの「ジョブ理論:イノベーションを予測可能にする消費のメカニズム」です。これは自社の商品やサービスをどのような手法で顧客に提供できるかを議論した理論で、主にマーケッターや起業家たちがマーケティング戦略を立案する時などに役に立ちます。

この理論は、クリステンセン教授がその他の著書でもところどころ説明していますが、それをまとめた集大成がこの本書「ジョブ理論」と言っていいでしょう。
この「ジョブ理論」で説明されている考え方は、MBAの経営戦略やマーケティングのクラスでディスカッションするのに大変役立つはずです。

V字回復の経営


(V字回復の経営:2年で会社を変えられますか 著:三枝匡、日本経済新聞社)

最後に紹介したいのは、株式会社ミスミグループ本社シニアチェアマンの三枝匡さんの著書「V字回復の経営」です。三枝さんは、業績不振の数々の企業を蘇らせた事業再生のプロフェッショナルです。三枝さん自身スタンフォード大学でMBAを取得しており、この本にはMBAのエッセンスが詰め込まれています。

私はこの本を経営学のバイブルとして重宝しています。ここに書かれているリーダーシップマインドをマスターすれば、世界的にもかなり高いレベルでのリーダーシップ能力を高めることができるでしょう。

著者はアメリカ企業でのコンサル経験も大変豊富なため、アメリカと日本のビあジネスマンの比較や解説も大変興味深いです。倒産寸前の傾いた会社の業務回復を託された部長が、さまざまな試練に挑戦していくと言うストーリー仕立てになっており、ハラハラドキドキで小説としても充分に楽しめることができます。

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